環境にやさしい空間の創造

内装でお困りの方

Q.

子どもがアレルギーなのですが、壁紙にも影響を受けるのではないかと心配です。どんな壁紙を使ったらいいのでしょうか?

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ご質問は、化学物質過敏症に対して壁紙はどうなのか、特に塩化ビニル製の壁紙に対する懸念と推察されます。確かに木や紙と違って素材そのものが化学物質である塩化ビニルに不安なイメージをもたれるのも不思議ではありません。しかし現在の壁紙の多くはISM、RALといった安全基準に適合したもので、その他の壁紙もほぼ同等の安全性を有しています。ISM、RAL等の基準では人体への影響が懸念される化学物質に関してきわめて厳しい基準を設けていますので、壁紙が原因で発症することはまずないと考えられます。 一時頻繁に報道された新築病、シックハウス症候群の中で一番問題とされたのはホルムアルデヒドですが、これは主として壁紙施工時の糊に含まれていたものです。現在は、糊もホルムアルデヒドを使用していないものがほとんどです。 ただし、アレルギーという現象は原因をひとくくりに言うことはできないものです。抗原としてスギ花粉や特定の食物など比較的多くの人に共通したものもありますが、実際には人によってさまざまで、厳密には個別の検証で原因を探っていくしかないことをご承知おきください。

Q.

リフォームに適した壁紙はどんなものですか?

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もちろん色柄は好みのものを選んでよいわけですが、問題は張り上がりです。前の壁紙をはがした壁面がきれいであれば特にどんな壁紙でも問題はないのですが、凹凸やヒビなど平滑でない要素が大きいと、壁紙を張った上からもその形状が見えるという場合があります。 ですから、下地にそうした要素がある場合は、ケースに応じて壁紙は厚みのあるものやエンボスの深いものなど、下地の不備を目立たせないものを選んだほうがよいでしょう。

Q.

カーペットの素材には、ウールやポリエステル、ナイロン、アクリルなどいろいろあるようですが、それぞれの長所と短所を教えてください?

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カーペットは古くから使われてきたウールをはじめとして、現在はご質問の通り、さまざまな化学繊維が使われています。感触や耐久性もさまざまで、なかなか長所、短所を簡潔に言うのは難しい面がありますが、およそ下記の表のようになります。

  ウール レーヨン アクリル ナイロン ポリプロピレン ポリエステル
すりきれ強さ 合成繊維より劣る 合成繊維より劣る ナイロンよりやや劣る 優れている ナイロンよりやや劣る ナイロンに次ぐ
耐ヘタリ性 富む 乏しい やや劣る 富む 乏しい ナイロンよりやや劣る
毛玉・もつれ 種類によってもつれたり毛玉のできるものがある ウールと似ている ナイロン(スパン糸)より発生しにくい スパン糸では毛玉ができたり、もつれやすい 少ない スパン糸は、ナイロンスパン糸と同程度
親水性 優れている 優れている 僅かにあり 僅かにあり ない ない
汚れ落ち 良好 やや落ちにくい 普通 普通 良好 普通
防炎性 燃えにくく、焼けこげが目立ちにくい 燃えやすい 一部には、急速に燃えるものがある 炎に溶ける 炎に溶ける 炎に溶ける
帯電性 あまりない(湿度30%以下からは帯電しやすい) ない あまりない しやすい(帯電防止加工が必要) あまりない あまりない(ナイロンより帯電しにくい)
防虫性 防虫加工が必要 虫がつかない 虫がつかない 虫がつかない 虫がつかない 虫がつかない

Q.

今は丸洗いできるカーテンも増えていますが、スタイルカーテンを洗濯機には入れられないと思います。手入れはどんなふうにすればよいでしょうか?

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生地のはずし方は取扱説明書

主にポールやコード、チェーンといった部材が付いているシェード系のカーテンについてのご質問だと思います。 これらは生地だけ取り外せるようになっています。はずし方は、購入時に添付されている取扱説明書に記載されており、特別面倒なものではありません。はずした後は、普通のカーテンと同じく生地裏の取扱絵表示にしたがってクリーニングをしてください。 スタイルカーテンは華奢な感じの生地が多く、それにいくつかの部品が取り付けられているので、つい手入れ(特にクリーニング)がおっくうになりがちなようですが、生地を取り外す作業以外に特別なことはありません。各メーカーではレールへの取付けをマジックテープにしてある、より脱着の簡単なプレーンシェードも発売しています。

Q.

カーテンは何年を目安に取り替えるべき?またクリーニングの周期は、どのくらいが良いのですか。

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カーテンは壁紙と違って取り替えも楽ですから、季節ごとに気軽に替えてみてはいかがでしょう。1回はずしたものもまた使えるわけですから、経済的にも負担は少ないと言えます。クリーニングの目安は、半年に1度ぐらいが基本。また週1回程度、掃除機で軽くホコリを吸い取るのが秘訣です。最近では洗濯機で洗えるタイプも増えていますから、手入れも簡単になってきています。

Q.

雑誌ではリフォーム記事が人気ですが、壁紙は何年ぐらいで替えるのがベストなの?

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特に何年ということは一概に言えません。大切に使っていても傷みや色褪せはどうしても出てきますから、せめて10年に1度は張り替えたいものです。ちなみに欧米では3~4年に1度ともいわれています。お部屋が見違えるほど新しくきれいになりますので、ぜひ見習いたいものです。

Q.

マンション住まいですが、階下に子どもが騒ぐ音が響いていないか心配です。カーペットで消音効果は期待できますか?

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確かに遮音効果はあります。木質フローリングに遮音効果が求められるようになったのも、消費者のカーペット離れが背景にあったのですから。しかし、子供とはいえ人間が走り回るようなレベルの音の伝播は、床仕上げ材より建物の構造に左右される要素が大きく、カーペットの遮音作用に過大に期待すべきではないでしょう。

Q.

クッションフロアって何ですか?

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塩ビ素材でできた柔らかめの床材です。水濡れに強いので、ふつう洗面所や脱衣所、キッチンなどに多く使われています。以前はややベタ付き感があるものが多かったのですが、現在は製法の改良で表面にさらっとした感触を持たせたものが増え、デザインはナチュラル感覚のものが主流となっています。

Q.

カーテンを新調したいと思っています。窓のサイズに合わせたいのですが、標準的な目安はありますか?

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好みにもよりますが、通常は下の図のようになります。オーダーの場合、採寸まで一切を業者にまかせるなら別ですが、そうでなければこれは知っておかなければなりません。もちろん既製品を買う場合も、付いているラベルに記載されているサイズがこれにできるだけ合う方がよいわけです。

Q.

最近、自然素材の壁紙の話題が多いですが、塩ビの壁紙は身体に良くないのですか?

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そんなことはありません。絶対に大丈夫かと聞かれれば、科学的検証がさらに必要な要素はありますが、それは塩ビ以外でも同じことです。塩ビの壁紙に関しては、RAL、ISMといった化学物質含有量の面における厳しい安全基準があり、それを満たした製品が多くなっています。それらのマーク表示がない壁紙も、ほぼ同等の安全性を持つと考えられます。ただ日本では、壁紙の90%以上が塩ビ製であり、石油資源とゴミ処理問題という環境問題の側面から見れば、たいへん偏った状況であることは確かです。各メーカーは自然素材の壁紙のアイテムを増やしていますが、これはユーザーの方々に多様な選択肢をご提供したいという考えからです。

Q.

洗面所の壁紙にカビが生えてしまいました。防カビ加工の壁紙はありますか?

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塩ビ壁紙のほとんどには、防カビ加工がしてあります。しかし、湿気が多く通気性が乏しい環境では、カビの発生を完全に防ぐことはできません。壁紙の防カビ加工は補助的な機能ですので、できるだけ風通しを良くよくするなどの工夫が大切です。

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